天空の山城・備中松山城「献茶式」を開催

2016年6月9日 木曜日

高梁地域づくり交流会では、平成8年にスタートした江戸初期の備中国奉行小堀遠州公顕彰事業である「小堀遠州の世界」の20周年を記念し、遠州公の子孫でもる遠州茶道宗家13世小堀宗実家元による「献茶式」を、5月29日(日)備中松山城本丸で開催いたしました。本丸に献茶式の手前座を設置し、幕で仕切って会場を整備、全国から出席された茶道関係者、来賓、主催者、また観光客約130人が見守る中、厳かに献茶奉仕が行われました。特に7代にわたって備中松山藩を治め最後の藩主であった板倉家の子孫である、板倉家19代目当主板倉重徳氏を招き、小堀宗実家元が点てたお茶を板倉重徳氏が受け取り祭壇にささげられました。小堀遠州は、備中国奉行を務めたその後、伏見奉行として京都で活躍しており、板倉勝重(始祖)・重宗(2代)が京都所司代を務めていたころ、板倉家と深い親交があったと言われています。今回の献茶式で備中松山城において、遠州茶道宗家13世と板倉家19代が400年以上の時代を経て再会されました。こうした経緯もあり、城見橋公園をはじめ、ふいご峠から登山道、そして本丸、二の丸に小堀家と板倉家の家紋の旗を設置しました。備中松山城で献茶式は茶道の流派の中で、今回の遠州流茶道が初めての開催ともなりました。また二の丸では呈茶席を設け、遠州流で点てた抹茶を、参加者や観光客に振る舞いました。

 

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