小堀遠州の世界2000 初の「全国遠州サミット」を開催

2000年9月15日 金曜日

高梁商工会議所と(社)高梁青年会議所(土岩伸吾理事長)は、江戸初期の備中国奉行で、わが国のレオナルドダビンチと言われている小堀遠州公の事跡を学び、現代のまちづくりに活かしていこうと、高梁再発見事業の一環として、小堀遠州世界2000「全国遠州サミット~魅力あるまちづくり・遠州のひらめきを21世紀に~」を、9月15日(金・祭日)午後2時から、高梁市文化交流館で開催いたしました。 

「全国遠州サミット」は、毎年遠州公顕彰事業を続けている高梁地域づくり交流会(松本圭司実行委員長)の協力を得て初めて開催したもので、遠州公生誕地の滋賀県長浜市、遠州七窯の1つ「志戸呂」を有し、お茶の郷博物館に遠州公の茶室を復元している静岡県金谷町、小室藩主を務めた滋賀県浅井町、備中国奉行として活躍した当地高梁市など遠州公ゆかりの地で、遠州公をまちづくりに活かしている町の方々が一同に集い、各地の遠州公の活動を紹介し合い、今後の連携などを通して、遠州公の閃きを21世紀のまちづくりに活かしていきたいと企画したものです。

 当日は250人が参加、荻田会頭の挨拶の後、遠州茶道宗家副家元小堀宗以氏が、「綺麗さびの感性」テーマに基調講演いただいた後、長浜市、高梁市よりまちづくり事例を紹介いたしました。
 
 続いて、国立民族学博物館教授熊倉功夫氏をコーディネーターに、静岡県金谷町、滋賀県長浜市、同浅井町、高梁市よりパネラーをお招きしてのパネルディスカッションをおこない、各地の取組みの紹介や、今後の連携などについて話し合われました。終了後、約60人が参加しての交流会では、全国から参加された方々が交流を深めました。

 翌16日(土)には、オプションコースに参加された方々を、備中松山城、武家屋敷に案内、頼久寺では、茶道遠州会高尾宗岳理事長が茶席にて接待、また生島住職に説明をいただきながら、庭園の説明をおこないました。

続いて第2弾として10月14日(土)に頼久寺ガーデンコンサートを開催しました。また、石段から本堂までの参道にはろうそくの灯がともされ、独特の雰囲気が演出されました。

当日は、150人が参加、倉敷アカデミーアンサンブルより、出演いただいた、第1ヴァイオリン・安藤律子さん、第2ヴァイオリン・斎藤ゆずさん、ヴィオラ・大道真弓さん、チェロ・小川照夫さん、コントラバス・林環さんの5人により、モーツアルト・ディベルメティメント第3番、バッハ・アリス、主よ人の望みの喜びをなどの曲が次々と演奏され、弦楽五重奏の美しい音色が会場に響きました。

 続いて、シリーズ最後を飾る第3弾として、10月22日(日)、頼久寺において、茶道遠州会広島支部と茶道表千家による「遠州茶会」を開催いたしました。

 当日は、番茶席も設けられ、市内外から参加された300人が、高梁の風情を感じながらお茶を味わっていました。

 高梁地域づくり交流会では毎年「小堀遠州の世界」を実施していますが、今年は、(社)高梁青年会議所が主体的に実施することになり、交流会は協力と言う形で企画から合同で実施してまいりました。

基調講演・小堀宗以副家元

サミット

交流会

オプション見学

ガーデンコンサート

演奏者を囲んで

遠州茶会・遠州流

遠州茶会・茶道表千家

番茶席