「水谷氏三代と高瀬舟について学ぶ特別講座」を開催

2007年10月10日 水曜日

 第19回全国生涯学習フェスティバル高梁市実行委員会主催による、まなびピア岡山2007開催記念30日前イベント「水谷氏三代と高瀬舟について学ぶ特別講座」(高梁市教育委員会・高梁商工会議所・高梁地域づくり交流会主管)を、10月7日(日) 午後1時から、高梁市文化交流館で開催いたしました。
  
  今回の特別講座は、江戸時代のはじめに数々の先駆的事業によって備中国に繁栄をもたらした備中松山藩主・水谷氏三代についてのお話と、 高梁川流域を結んで産業や経済の発展に大きな役割を果たした高瀬舟について学び、高梁市はもちろん高梁川流域各地のまちづくりや産業振興のヒントを探ろうと企画したもので、高梁地域づくり交流会も主管として参画してきました。 
  
   当日は、約200人が参加、オープニングでは成羽備中神楽育成会の皆さんによる備中神楽が披露されました。そして第一部の「記念講演会」では、講師に前・就実大学学長柴田一氏をお招きし「松山藩の中の水谷三代」をテーマに講演いただきました。
   
   柴田先生には「水谷勝隆公(1597~1664)の時代、備中松山~新見間の舟路開発と松山~玉島の舟路連結(継船制)、玉島新田の開発、玉島港と高瀬通しの整備が行われ、水谷勝宗公(1623~1689)の時代、阿賀崎新田開発、塩田開発、備中松山城と御根小屋(大名の居館と政庁)などが行われた。備中松山藩の歴史の中で、水谷三代の時代が最も栄えた春の時代だった」など、お話をいただきました。続いて第二部の「高梁川・高瀬舟再発見シンポジウム」を行いました。 
   
   今回は、「高梁川流域における高瀬舟の歴史と現在の取組み状況について」をテーマに開催したもので、講演いただいた、前・就実大学学長柴田一氏をコーディネーターに、また「新見市」より、新見の歴史を掘り起こす会代表田仲満雄氏、「高梁市」から、高梁市落合公民館長松前俊洋氏、「倉敷市玉島」より、郷土史家渡辺 義明氏をパネリストにお招きしてパネルディスカッションを行いました。 
   
   高瀬舟をテーマに高梁川流域各地から、専門家の方が集ってシンポジウムが開催されるのは初めての事で、  各パネリストから、新見藩の高瀬舟での参勤交代、備中松山藩の継船制、船穂~玉島地区を結んだ高瀬通しなどが紹介されると同時に、熱心な討論が行われた有意義なシンポジウムとなりました。会場全体記念講演会場の様子高梁川・高瀬舟サイ発見シンポジウムパネリスト話題となったポスター