第1回たかはし町並み建築デザイン賞(平成8年度)

1996年12月15日 日曜日

第1回たかはし町並み建築デザイン賞(平成8年度)
高梁商工会議所・高梁再発見委員会・高梁地域づくり交流会

美観地区にふさわしい改築に努力
大曽根邸(鍛冶町)など10点受賞

高梁商工会議所・高梁再発見委員会・高梁地域づくり交流会では、歴史文化を生かした街づくり「高梁再発見事業」の一環として「第1回たかはし町並み建築デザイン賞」を実施、その選考委員会は2月1日(土)午後1時、高梁商工会館で行いました。同デザイン賞は、老朽化に伴う住宅の立て替え、高層学生アパ-トの建築などで町並みが崩れてきている中、今後の高梁のまちづくりを進める上で、町並み景観の重要性を再認識すると共に、先駆的な取り組みを表彰することによって、町並み整備の気運を盛り上げて行くことを狙いに平成8年に創設。高梁市街地の築後おおむね10年以内の建物などを対象に、城下町の景観とマッチした建築物を平成8年11月3日~12月31日の期間、一般公募したものです。

審査当日は、西村幸夫東京大学工学部教授を委員長に、建築専門家、行政、文化財関係者ら選考委員10人と関係者が出席、荻田副会頭・高梁再発見委員長の挨拶の後、市内外から応募のあった延619点の中から、対象となる75点について、写真・資料審査と現地視察等を行い、引き戸や格子戸等環境にマッチした改修と景観に配慮した維持管理がなされている『竹村洗染店・鍛冶町』、洋風のデザインであるが落ち着いたタイルの色合いや敷地内の建物配置、細かな窓割りなどが周辺になじんでいる『尾島眼科医院・柿木町』など10点が選ばれました。第2回は平成11年度に実施予定。

今後の建築デザインの指針に

選考委員長の西村幸夫東京大学工学部教授は「委員全員の意見を尊重し慎重に審査を行った。結果的に、学生アパ-ト、店舗、住宅、公共施設等いずれも多様な建築様式、デザインの考え方の建物が賞に選ばれ、高梁の町並みデザインのものの見方のふところが広がったように思う。

受賞した建築物が高梁の建築デザインの指針となり、今後さらによりよい建物が高梁市内に建て続けられ、年を追うごとに美しい町並みがさらに生成していくような町なになってほしい」と感想をお話しいただきました。受賞した建築物の施主・施工者・設計者には、4月5日開催された中四国城下町六カ国サミット(高梁地域づくり交流会主催)において、西村委員長から表彰状が贈られ、施主には記念プレ-トが贈呈されました。

審査結果

◇植田菓子店(東町)◇竹村洗染店(鍛冶町)◇大曽根邸(鍛冶町)
◇安原ソウパレス(下町)◇尾島眼科医院(柿木町)
◇高梁市消防団高梁分団第1部器庫・紺屋町お手洗い(中之町)
◇高梁市観光駐車場休憩施設・高瀬茶屋(下町)◇吉村邸(新町)
◇大久保邸(甲賀町)◇難波邸(中之町)

植田菓子店
「植田菓子店」東町
安原ソウパレス
「安原ソウパレス」下町
竹村洗染店
「竹村洗染店」鍛冶町
大曽根邸
「大曽根邸」鍛冶町
尾島眼科医院
「尾島眼科医院」柿木町 尾島眼科医院ホームページ
高梁市消防団高梁分団第1部器庫
「高梁市消防団高梁分団第1部器庫」中之町
高瀬茶屋
「高瀬茶屋」(社)高梁市観光協会下町
吉村邸
「吉村邸」新町
大久保邸
「大久保邸」甲賀町
難波邸
「難波邸」中之町